【完】私が恋したプリンス*
小さい時からこの場所で学校の宿題を片付けたり、ジュースを飲んでお母さんと会話をしていたりしていた。
そのおかげで、カフェに来るお客さんの殆どは知り合い。
今日は誰が来てるのかなー、なんて思って辺りを見渡すとテーブル席に見慣れない女の人がいた。
誰だろう?
ここら辺じゃ見ない顔だし…
それにしてもオーラからして凄く美人。
「あの方ね、先日ここら辺に引っ越して来たらしいの」
私の考えていることが分かったのか、お母さんが教えてくれた。