【完】私が恋したプリンス*
「へぇー…凄く美人…」
「お話してみたら?」
「えっ!?」
突然の言葉に思わず驚いてしまう。
だって、優人みたいに人見知りをしないとは言え…
あんなに綺麗な女性に、私みたいなちんちくりんが声を掛けるとか失礼過ぎじゃ…?
「ほら、これでも一緒に」
お母さんはウィンクしながら、2つのマグカップを差し出した。
その中にはコーヒーと、私がいつも飲むミルクティー。
「う、うん」
私は2つのマグカップを持ち、ゆっくりと女性に近づいた。