【完】私が恋したプリンス*


「…貴女はここのお店のお嬢さん??」



「あっ、は、はい」



突然声を掛けられ背筋がピシーッと伸びる。



「前田那姫と申します!!」



おまけに自己紹介を少しミスった。



申しますって…



緊張してますって言うのが伝わりまくりだよね。



「ふふっ、素敵な名前ね。どんな字を書くの??」



そんな私に微笑みかけると、優しい雰囲気で私をあっという間に包み込んでくれた。

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