【完】私が恋したプリンス*



「えっと、那須の那に姫で那姫です」



「那姫ちゃんにピッタリの名前ね」



彼女は大人だけれど、どこか子どもの様な幼さも持っていて、次第に私の緊張は解れていた。



なのに私の頭の中には王子様達の姿がちらつく。



「はぁ…」



どうしたら良いのか分からず、思わずため息が零れ落ちた。



「那姫ちゃんどうかしたの??」



「あっ…えっと…」



目の前には心配そうな表情を見せる綺麗な女性。

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