【完】私が恋したプリンス*
「私で良ければ聞くわよ?」
「…」
初対面で会って2時間程度しか経っていないのに…
相談なんてしても良いのかな?
「私のことは気にしなくて良いからね?」
彼女は私の気持ちを察したのか、私が楽に話出せるよう促してくれた。
「…こんなこと言うのもアレなんですけど…私、3人の人に告白されていて…でもその人達は普通の人じゃないんです」
そう、私とは身分の差が歴然とした存在。
学園の王子様。
「一緒にいて楽しいなとは思うんです…けれど、これが恋なのか…分かんなくて…そもそも恋とか…したことなくて…」