【完】私が恋したプリンス*


「どうしたら良いのか…」



「んー…そんなに急ぐこともないんじゃないかな?」



「えっ…」



「那姫ちゃんが、この人の側にずっといたい。この人を守りたい、この人の笑顔を見ていたいって思えたらそれは…きっと恋の始まりね」



側にいたい…

守りたい…

笑顔を見ていたい…



そう思った時が、恋の始まり──



「那姫ちゃんは、那姫ちゃんのペースで歩いて行けばいいと思うわよ」



そして最後にそう言って、私の気持ちを軽くしてくれた。

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