【完】私が恋したプリンス*


「さてと、俺達も帰ろうか!」



優人の言葉に頷き、私達は資料室を軽く片付けると鍵を締め後にした。



「あっづーーーっ」



学校を出ると一気に蒸し暑い空気が私たちを包み込む。

黙って立っているだけで汗が滲み出てくる。



ブーブー──



そんな時、鞄の中で携帯が鳴った。



LINEを開くとお母さんから、



『お砂糖切れちゃったから買ってきてー!!』



とお使いを頼まれてしまった。

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