【完】私が恋したプリンス*
…まじですか…
この暑い炎天下の下。
スーパーに行くには家と反対方面に行かなくちゃならないわけで…
つまり…
こんなにも暑い中、私は遠回りをしなくちゃけないということ。
「前田?行かないの?」
いつまでも立ち止まっている私を不思議そうな顔で覗き込んできた。
「あ、ごめん。私お使い頼まれちゃった」
「なっちゃん先輩…死なないで下さいね?」
死なないでって…
「じゃあ、凛くんも一緒に来てくれる?」
そんな事言うぐらいだ。
倒れた時助けてくれるんでしょ?という期待をこめて聞いてみる。