【完】私が恋したプリンス*


そして22時過ぎ、



「お待たせ」



バイトを終えた制服姿の先輩が私の前に現れた。



「…あそこの公園行こうか」



「あ、はい」



いつもの先輩と雰囲気が違ってなんだか緊張してしまう。

公園に着くとベンチに座り、少しの間沈黙が続いた。



こんな時、いつもならふざけたセリフを言う淳平先輩。



なのに、今日は真剣な表情で別人みたいだ。

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