【完】私が恋したプリンス*
先輩は手を軽くパンと叩くと、いつもの王子スマイルを見せ、
「まぁ、そうゆうことだからさ、優しくしてね」
といつもの調子で言ってのけた。
すると生徒はバラバラと帰り始め、この場には私と先輩、そして実莉ちゃんといつからいたのか優人と凛くんが残された。
「じゃあ、俺はお掃除の時間だから行くね」
と言ったのに、何故か私の元へ近づいてくる先輩。
なんでこっち来るんだろう?
不思議そうに先輩の姿を目で追う。