【完】私が恋したプリンス*
普段王子様3人は部活以外では滅多に一緒にいない。
部活のあとに一緒に帰ることはあっても、それは生徒がほとんど帰った放課後で人目につかない時だけ。
前に先輩から教えてもらった、なんでも部のルール。
それは…
校内で王子様どうしは関わりを持たないこと、だった。
たとえ放課後で、部活の無い生徒は下校したとはいえ、私達がいる場所は校内。
しかも、なんでも部の存在すら知らない、実莉ちゃんもいるのだ。
淳平先輩は実莉ちゃんに歩み寄り話し出した。
「実莉ちゃんに、話したいことがあるんだよね」
「話したいこと…ですか?」
「うん。けど、極秘にして欲しい。約束出来る? 」
実莉ちゃんはコクンと1度頷いた。