【完】私が恋したプリンス*
「その方が那姫も気が楽でしょ?」
そりゃあ、男子(王子様)の中に平凡な私がポツンと1人いるのと違って確かに気は楽。
だから先輩の言葉にコクンと頷くと、先輩はパァーっと明るい笑顔を見せた。
「てことなんだけど…」
「…入部します!」
実莉ちゃんの返事は直ぐに返ってきた。
「じゃあ、掃除でもしながら親睦を深めようか」
先輩の言葉に頷き、私達は新入部員の実莉ちゃんと親睦を深めていった。
淳平先輩と凛くんは持ち前のコミュニケーション能力であっとゆう間に打ち解けられたものの…
優人は未だに人見知りを発動していた。
優人に関しては初対面じゃないのに1番時間が掛かるって、さすがとしか言いようがないよ。