【完】私が恋したプリンス*


資料室には私と実莉ちゃんが残されていた。



「…先輩達どうしたんだろうね」



実莉ちゃんは私の心情を言葉にした。



「…分かんない…」



この2ヶ月程、私はなんでも部として活動してきたのに。

何も分からない。

置いてきぼりにされた気分になる。



「はぁ…」



無意識にため息がこぼれ落ちた。



少しでもあの人達に寄り添いたくて。

王子様達がいた、窓際に足を運ぶ。

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