【完】私が恋したプリンス*


「あっ……」



咄嗟に手に持っていた手紙を背中で隠す。



「…」



王子様達はなにも言わずに中へ入り扉を閉めた。



「…那姫」



淳平先輩に名前を呼ばれ、一気に緊張が走る。



「…は、はい…」



「…それ、貸して」



私が咄嗟に隠したのはバレバレで、静かに机の上に置いた。



「…その、落ちていたのを…見つけちゃって…」

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