【完】私が恋したプリンス*
「顔上げて?」
そう言われゆっくり顔を上げれば、先輩と目が合う。
「「ごめんなさい!」」
私と実莉ちゃんは王子様達に向かって頭を下げた。
「怒ってないし、これを落としてしまった俺達が悪いから謝らないで?」
そんなこと言われても…
「なっちゃん先輩謝りすぎるとウザイよ」
その言葉からは凛くんの優しさが滲み出ている。
「だから2人とも顔上げてくださいよ」
そう言われ恐る恐る顔を上げた。