【完】私が恋したプリンス*
「そして…なんでも部を設部した。ここの理事長は俺達の数少ない親戚だったから、色々と融通が聞いたんだ。
なんでも部として活動してきたことは、全部母親探しのための活動…
こんなことに巻き込んでごめん…」
なんでも部は、お母さん探しのための部活。
そう言って淳平先輩は申し訳なさそうに頭を下げた。
だけど…
「それならどうして…私を誘ったんですか?」
これは純粋に気になった。
母親探しだけの部活なら、私なんていらないんじゃないかって。
「…俺達3人でやっていけるか不安だったんだ…本当に無責任なことをして悪かったと思ってる」