【完】私が恋したプリンス*


「そして…なんでも部を設部した。ここの理事長は俺達の数少ない親戚だったから、色々と融通が聞いたんだ。

なんでも部として活動してきたことは、全部母親探しのための活動…
こんなことに巻き込んでごめん…」



なんでも部は、お母さん探しのための部活。

そう言って淳平先輩は申し訳なさそうに頭を下げた。



だけど…



「それならどうして…私を誘ったんですか?」



これは純粋に気になった。



母親探しだけの部活なら、私なんていらないんじゃないかって。



「…俺達3人でやっていけるか不安だったんだ…本当に無責任なことをして悪かったと思ってる」

< 200 / 307 >

この作品をシェア

pagetop