【完】私が恋したプリンス*
でも、私は逃げないと決めていた。
だから、逃げない。
それに、
「散々巻き込んでおいて、私達には関係無いとか無しですよ」
私達2人の気持ちを伝えれば、淳平先輩はしかめっ面で少し涙を堪えているようにも見える。
王子様達はなにも答えず、ただ、優しく微笑んだ。
なにも答えなかったけれど、その笑顔は了承したものだった。
「「これからもよろしくお願いします!」」
だから私達は大きな声で挨拶をした。