【完】私が恋したプリンス*
それから、私達を含めたなんでも部全員で今までの資料を集め、ファイルにファイリングする作業を行った。
意外にも資料は多くて、きっと先輩達が一所懸命活動したのだろう。
「そうだ。君達に見せたい写真があるんだ」
「写真…ですか?」
先輩は棚からアルバムを取り出した。
「…俺達の母親の写真ですよ」
疑問に思っていれば、それが伝わったのか凛くんが答えてくれた。
凛くん達のお母さん…
「この人だよ。まぁ、昔の写真だから今とは違うだろうけれど」
そう言って先輩は私と実莉ちゃんに1枚の写真を見せた。