【完】私が恋したプリンス*
「那姫ちゃん??」
オドオドしている私の様子を見て、不思議そうに名前を呼ばれた。
「い、いつも通りかな?」
王子様達との関わりは確かにいつも通り。
そもそも、今のなんでも部はそれどころじゃない。
彼達のお母さん探しに時間を費やしているのだから。
だから…
私もこの手掛かりを確認しなくちゃ行けない。
もし、本当に佐藤さんが彼達のお母さんならば──
「…さ、佐藤さんの子ども達は、最近どんな感じなの??」
緊張のしすぎでたどたどしくなる。