【完】私が恋したプリンス*
「えっ…?」
先程の私みたいに、今度は佐藤さんが驚いた表情を見せた。
「私と同じ年頃のお子さん、どこの高校に通ってるの?」
怪しまれない様にニコッと笑顔を作った。
けれどもその笑顔は、自分でも分かるほどぎこちない…
そんな自分に、
大丈夫、大丈夫。
と必死に言い聞かせるが、手が小刻みに震えてくる。
「……」
「…佐藤さん?」
佐藤さんはなにか考えているようにも見えた。
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