【完】私が恋したプリンス*
いやいや、〝へぇ〜〟じゃなくて!
学園の王子様背負ってるんだから自覚ありますよね!?
「那姫がカッコイイってか〜ふふぅ〜ん」
「ちょ、先輩!」
いつの間にか、〝みんな〟の部分を〝那姫〟に変換されてていた。
まるで私が言ったみたい…
まぁ、思ったのは事実だけど…その、ちょっと違う気も…
おまけに実莉ちゃんは満面の笑で私を見ている。
「実莉ちゃん酷い!」
「あははっ、ごめんごめん。面白くてつい!」
私は頬を膨らませて怒ったフリをする。
そんなこんなで、私達はあっという間に学校に着いた。