【完】私が恋したプリンス*
「で、なっちゃん先輩思い出しました?」
「おおうふ…」
突然私に話が戻るものだから、言葉に詰まる。
どっちみち遅かれ早かれ思い出せないものは思い出せないが。
「はぁ…じゃあ俺が代わりにヒントを上げます」
凛くんのヒントは優人と違ってきっとちゃんとしたヒントだろう。
「ヒントは…カップケーキです」
「「凛!それ答えだろ!!」」
カップケーキ…
「…あっ……」
思い出した。
「ほらーすぐ分かっちゃったじゃん」
さすが凛くんのヒントだけあってすぐに分かっちゃったよ。
そんな私を見て淳平先輩や優人はつまんなそうにしていた。