【完】私が恋したプリンス*
全く。
そんな回りくどい言い方しないでさ、直球で来ればいいのに。
しかもわざわざこの為に私を呼び出すって、どんだけシャイなんですか!
まぁ、可愛いけれど。
「「「で?」」」
「ふふぅ〜ん。私にあの時上げたカップケーキの味がどうだったか言いたいんですよね?」
今頃になってそのために呼び出すって、ある意味律儀…
「はぁ…那姫…」
ん?
どうしてため息が聞こえてくるの??
「前田って…実はおばあちゃん??」
は??
まだおばあちゃんには程遠いいわ!
「なっちゃん先輩って、期待を裏切らないですね」
おまけに満面の笑みで凛くんはそんなことを言ってくる。
さすがの私でもこの言葉が私をバカにしているものだと言うことは分かるよ。