【完】私が恋したプリンス*


「だからさ、学校祭最終日までに返事くれるかな?」



「えっ…」



今すぐに返事をしろとか言われると思ったけれど先輩は期間を与えてくれた。

そのことに少し驚いてしまう。



「そうでもしなかったら前田返事くれなさそうだし」



…それは否めないけど…



「じゃあ、そうゆうことだから…覚悟しておいてね、俺達のお姫様」



淳平先輩は語尾にハートマークを付けて私に向かってウィンクをした。



「お、お姫様!?」



色々と私にはダメージが大きい…

けれど今日はこれだけでは済まなかった。



「俺達がなにもしないで返事を待つとでも思ってるんですか?」



凛くんも凛くんでニヤっと不敵な笑みを浮かべているし…



「俺も、頑張っちゃうから」



優人は無邪気な笑顔でそんなことを言っている。

そして終いには淳平先輩も優人も凛くんも、みんな私に向かって王子様スマイルを向けてきた。



これから学祭のまでの間…

私は無事に生きていられるのかが凄く心配だ──

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