【完】私が恋したプリンス*
「は、はい」
どちらかと言えば私は妬まれる立場なのに…
妬むんじゃなく、応援してくれるのは素直に嬉しい。
私達はギャラリーに見守られながらクラスへと向かった。
けれどクラスに向かう途中、凄い勢いで実莉ちゃんが走って来た。
「那姫!那姫!!」
階段を駆け下りてきたってことは1度クラスには行ったはずなのに…
実莉ちゃんは鞄を持ったまま。
「実莉ちゃんおはよう」
「おはよう!って、そうじゃなくて!!!」
朝から実莉ちゃんは一段と騒がしい。