【完】私が恋したプリンス*
そして辿り着いた場所は私達のクラス。
「な、なにごと!?」
クラスに入っていないのに、遠目からでも分かる人だかり。
優人がクラスにいるならまだしも…
けれど、その優人は今私の隣にいる。
じゃあ、どうして??
「那姫、ほら入って」
「いや、入ってと言われても…人が…」
出入口にはたくさんの人。
この人達を掻き分けて入るのは…
「いいから、ほら!那姫のせいだからね!」
「え?私のせい?」
どうして私のせいなの?
訳が分からないまま人混みを掻き分けてクラスの中へと進む。