【完】私が恋したプリンス*


そしてなぜか、2人の席は私の後ろ。

私は1番後ろの席でもあったし、普通のことだと思うけど…

後ろに淳平先輩や凛くんがいると思うと緊張してしまう。



そうこうしている間に、授業は始まった。



───
──




授業中、もしかしてちょっかいを掛けられるかも。

と思っていたけれど、授業はみんな真面目に受けていて、話し掛けることすらなかった。



そして無事に午前の授業を終え、昼休みへと突入。



「那姫お昼「なっちゃん先輩!食べましょ!!」」



実莉ちゃんの言葉を遮って凛くんが私に詰め寄る。



「那姫は俺と食べるに決まってるよね?」



しかも淳平先輩まで…

こう来たらもしかして──



「前田はいつも俺と食べてるんだから邪魔しないでよ」



案の定優人も乗ってきた。

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