【完】私が恋したプリンス*
あれから毎日のように王子様達は私の元へとやって来ていた。
そしてそんな日々も終わり、いよいよ明日は学祭当日。
私は朝から明日の学祭に向けてメイド喫茶の準備に追われていた。
けれど、それだけでは済まされない。
明日の後夜祭までに、私は告白の返事をしなくてはならないのだ。
「前田なにしてるの?」
そうこう考えていれば、早速同じクラスで幼馴染みの優人が登場。
しかも、明日着る予定のタキシードを着ていた。
「……」
似合いすぎて言葉も出ない。
「それより…なんか本郷が前田のこと呼んでるよ」
「えっ?」
「衣装の最終チェックがどうのこうのって…」
だから優人タキシード着ていたのね。納得。