【完】私が恋したプリンス*
「お、お帰りなさいませ!ご、ご主人様!」
メイド服着た女子に、タキシードを着た男子。
私達のクラスの出し物、メイド喫茶は大繁盛。
とは言っても…
「古賀くん!!こっち向いて!!」
「古賀くんカッコイイ!!」
その殆どのお客さんは優人目当て。
しかも今日は特別にタキシードを着ている。
けれど優人はと言うと…
いつもの倍以上の人に囲まれ人見知りを発動中。
よって、お客さんの言葉をガン無視。
「優人くんさすがだね」
実莉ちゃんの言葉に苦笑しながら頷く。