【完】私が恋したプリンス*
こればかりは、優人だから許されることだよね。
「さっ、私達も頑張ろう!」
優人のおかげで商売繁盛。
私達はせっせと接客をする。
すると、
「なーき!」
突然名前を呼ばれた。
振り返るとそこには淳平先輩と凛くんがいた。
突然の王子様集合により、さらに人が集まる。
「ど、どうしたんですか??!」
「那姫のメイド服を見に来たんだよ」
こんな人がたくさんいる場所で、どうどうとそんな言葉を言われると恥ずかしい。
淳平先輩と話していると、凛くんが俯きながら私に手を差し出した。
「…これ、あげます」