【完】私が恋したプリンス*


「えっ??」



取り敢えず手を凛くんに差し出す。

すると手に1つ飴が置かれた。



…どうして飴くれたんだろう??



「ありがとう」



何味かなぁ。



「…昨日のお詫びです」



昨日……



そう言われ昨日の出来事を思い出す。



「あ、いや、う、うん」



そのお陰で私の顔は赤く火照って、返事がぎこちない。



「…昨日なにかあったの?」



私達の雰囲気を感じ取ったのか、淳平先輩がすかさず聞いてきた。



なにかあったと言われれば…あったけど。

言葉にするのは難しいし、そもそも恥ずかしい。

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