【完】私が恋したプリンス*


ステージ袖からステージを覗けば、何組かのカップルが成立していた。



…もうそろそろかな…?



それから数分。



「それじゃあ、前田那姫さんお願いします」



実行委員に出番を告げられた。



「…はい!」



「那姫、頑張って!私が付いてるから!」



実莉ちゃんが心配そうに私を見ている。



だから、



「任せて!伝えてくるよ!」



緊張を取り払う程の飛びっきりの笑顔を向けた。

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