【完】私が恋したプリンス*


そのために彼等、3人をこの場に集めた。



「あのね、聞いて欲しいことがあるの!」



私は3人に向かって言葉を発した。

すると3人はゆっくりと頷き、真剣な眼差しで私のことを見ている。



1つ深呼吸をすると、私は今までの出来事を思い出した。



「私…3人からの告白には正直凄くビックリしたけど凄く嬉しかった」



緊張で口が乾いて話しづらい。



「だけど、恋愛なんてしてきたことなくって…...恋って分からなかった。

そんな時、ある女性が教えてくれたの。

この人の側にずっといたい。この人を守りたい。この人の笑顔を見ていたいって思った瞬間が恋の始まりだって」



思いを1つ1つ大切に言葉にしていく。

そして言葉にすればするほど、涙が零れ落ちそうになる。

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