【完】私が恋したプリンス*
「本当?!」
耳元で聞こえる少しかすれた声に優しく頷く。
「凛くんが大好き」
「…ヤバい泣きそう」
泣きそうと言った彼の肩は小刻みに震えていて、その背中をギュッと抱きしめ返す。
「俺もなっちゃん先輩大好き!!!」
そして再び告げられた言葉に胸が高なった。
「凛、前田を幸せにするんだよ!」
「那姫を幸せにしなかったら、俺が奪っちゃうからね~」
そんな私達を優人と淳平先輩はからかった。