【完】私が恋したプリンス*
「…で、私がなぜ?」
そこで1番の疑問を突きつけた。
「前田なら俺、話せるし!」
「那姫は俺の側に置いておきたいからさ」
「べ、別に俺はなっちゃん先輩なんかいなくなって平気ですけど。仕方が無いから仲間に入れてあげますよ」
…みんな言っていることがバラバラ。
優人は人見知りを発動させなくていい方法が私で。
淳平先輩はもはや全ての言葉が冗談と受け取れる。
凛くんはなんと言うか…素直じゃない。
「…で、仕事内容はですね」
私がそんな事を考えている間に凛くんが説明し出した。
てか、私やるなんて一言も言っていないんだけど。
そして最終的に、
「まぁ、なっちゃん先輩の仕事は雑用です」
と一言でまとめられてしまった。