【完】私が恋したプリンス*
「じゃあ、用意すればいいの?」
その言葉に彼は小さく頷いた。
地図なら図書室に置いてあるし、放課後借りれば大丈夫だよね。
初めての活動。
どんなことするんだろう?
秘密の部活と言うだけあって、やっぱり特別なことをするのかな?
私はその日、期待と不安が入り交じった気持ちのまま授業を受けた。
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授業も全て終わり、只今図書室。
地図と言われて何も聞かずに来たのが間違いだった。
私の目の前には様々な種類の地図。
世界地図やら、日本地図と幅広く置いてある。
おまけに何故か昔のこの土地の地図まである…江戸時代から最近のまで…