【完】私が恋したプリンス*
「…前田……」
「那姫…冗談はキツイよ」
「…なっちゃん先輩マジ勘弁」
そんな私の言葉にみんなは狼狽えていた。
地図必要と言われたから持ってきたんだけど…
もしかして地図の種類違った?
でも、一応一通りの種類は持ってきたはずなんだけどな…
「もしかして…別の地図でした?」
「「「そうじゃないよ!」」」
王子様達の言葉は1つに重なり資料室に響いた。
「…えっ?」
「なにこれ、よく見たら江戸時代とかの地図も混じってるんですけど」
「凛、こっちは世界地図だ」
淳平先輩を除いた2人は持って来た地図を見て呆れていた。