【完】私が恋したプリンス*


「那姫、どうしてこんなにも沢山?」



淳平先輩も呆れたのか爽やかすぎるほどの笑顔を向けていた。



「…えっと、どの地図が必要なのか分からなくて…」



そんな先輩に正直に伝える。



「ねぇ、優人。なんて那姫に伝えたんだい?」



すると先輩は次に優人に話し掛けていた。



「えっ?俺は〝地図必要〟ってちゃんと伝えたよ?」



優人は〝それがどうしたの?〟と言いたげな表情を見せている。



「それ…」



「優人くんの伝え方がダメなんじゃん」



会話を聞いていた凛くんが正論をぶちかました。

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