【完】私が恋したプリンス*
「さて、今日はこれで終わり!日曜日はプリントに書いてあるような服装で10時に学校集合!」
「えっ、終わりですか?」
たったのこれだけで?
てか、地図…
「うん、終わりだよ」
そんな私の質問に、先輩は眩しすぎるほどの笑顔を向けた。
「なっちゃん先輩残念ですね、地図」
凛くんは私の心情を察したのか的確に言い当てる。
「あ、でもこの2つの地図は必要だから次回からも持ってきてくれる?」
指が差された地図は、現代の地図と15年ほど昔の地図。
どちらも学校から駅2つ3つのの距離の地図だった。