【完】私が恋したプリンス*


それから私達は図書室にいた図書委員に本を返却すると学校を後にした。



「ボランティア楽しみだね」



帰り道なんとなくそんなことを言ってみた。



「…どこが?」



けれどやっぱり優人はそうじゃないみたい。

理解出来ないとでも言いたげ。



「だって、楽しそうじゃない?」



なによりボランティアなんて初体験。

そんな私からしたら楽しみでしかないよ。



「俺は嫌だよ…だって、人がたくさんいるもん…それに話し掛けられるかもしれないんだよ?」



た、確かにそうだけれど…

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