【完】私が恋したプリンス*


「そっ、そんなの仕方がないじゃない」



自分でも分かるほど不自然に目を逸らした。



そんな可愛い顔…

ズルいよ。



「大切な幼馴染みからのお願いなのに?」



「大切な幼馴染みだとしても」



第一、私にどうこうする権力なんてないよ。

なんせマネージャー兼、雑用なんだから。



「あっ、今、大切な幼馴染みっていうの否定しなかった!」



けれど、いつの間にか話の方向は別な方を向いていた。

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