【完】私が恋したプリンス*
否定されなかったことが嬉しかったのか、私の隣で笑顔を振りまいている。
…そんな笑顔、学校の人が見たらイチコロなんだろうなぁ。
これぞまさに、ギャップ萌えと言うやつかな?
「そっか、そっかぁ。俺は前田にとって大切なのかぁ」
少し捉え方を間違っている気もするけれど…
今はそっとしておこう。
けれど…
「優人どこまでついて来るの?」
優人の家に向かうための道はとっくに通り過ぎている。
「…ふへっ?」
きっと忘れていたのだろう。
変な声が聞こえてきた。