【完】私が恋したプリンス*
「前田どうして家に来てたの?」
「来るか心配だったからね」
「…淳くんに頼まれたの?」
その言葉に頷く。
「俺、ちゃんと行くのになぁ」
「…あんなに渋っていたのに?」
前日まで嫌がっていたのに…
「やる時はやるんだよ」
そして、私にピースも向けている。
今日の優人は朝から機嫌が良い見たい。
「じゃあ、今日で人見知り克服だね!」
そんな優人に少しだけイジワルしてみると、〝それは勘弁〟と言われてしまった。