【完】私が恋したプリンス*


「那姫は分かり易いなぁ。顔が真っ赤だよ」



「っ!!!」



おまけに顔が赤いということを指摘され益々赤くなる始末。

手で顔を覆ってみるけれど、淳平先輩の前では無駄な行為なんだ思う。



「ちょっと、そこ!ふざけないでくれます?」



そんな私達の元に凛くんがやって来た。



「凛も混ざりたいのかい?」



「はっ?なに言ってるの?こんなブス相手にする訳ないじゃん」



…さり気なくブスって!!



「凛、ブスは酷いよ?那姫は可愛いのに」



「どこが?行こ、なっちゃん先輩」



散々私のことをブスと呼んどいて…私の手を引っ張るって…凛くん謎。

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