【完】私が恋したプリンス*
「なっちゃん先輩もなっちゃん先輩ですよ。ボランティア活動しに来てるのに!」
「ごめんなさい…」
よりにもよって、年下の凛くんに怒られるなんて…
しかも言っていることは正しい。
「淳平くんの言葉鵜呑みにするとか、見ていて恥ずかしいです。でも、なっちゃん先輩は可愛いです」
「えっ…」
今可愛いって言われたの?
さっきはあんなにブスって言っていたのに。
「凛くんって、やっぱり素直じゃないんだね」
「は?うるさいんですけど」
彼は私を軽く睨んでそう言った。