【完】私が恋したプリンス*


「ど、どうしたの?どっか痛いの?具合悪いの?」



どうして泣きそうな顔をしてるの!?



テンパっている私に、



「…遅い」



と睨みながら言った。



けれどその姿は子犬見たいで、母性本能をくすぐられる。



「ごめんね」



つい可愛くて頭を撫でながら謝る。



きっと、お喋り好きのおばさんから質問攻撃にあっていたのだろう。

彼は弱っていて、私に大人しく撫でられている。

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