【完】私が恋したプリンス*


私はと言うと隣の席の優人を放置し、日誌を書き始めた。

そう、私は今日日直なのだ。



「…ねぇ!古賀くんっ!!」



日誌を書いていると優人に話しかけている女の子がいた。



この光景久しぶりに見かけたかもしれない。

なんせ彼はクールな王子様で、まぁ…無愛想ってことで有名だから声を掛ける人なんてなかなかいないから。

※ただの人見知り。



でも、こんな機会なんてなかなか無い。

これは優人の人見知りを克服するためには大切なこと。



優人頑張って!



隣を盗み見ながら優人を応援する。



「…なに?」



話し掛けてきた女の子に対して警戒心丸出しの優人。



「えっと…その…」



女の子は優人の前でオドオドしていた。

そりゃあ、あんな態度で聞き返されたらそうなっちゃうよね…

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