【完】私が恋したプリンス*


「心配しなくても、絶対作るから!」



そう言うと私は優人の頭をくしゃくしゃと撫でた。



優人の髪…猫っ毛で気持ちいい。



「ねぇ、それ逆じゃない?」



「えっ?」



今度は私が優人に撫でられていた。



「前田の髪、柔らかいね」



「…ゆ、優人だって、そうじゃない」



不意をつかれた行動に、言葉を返すので精一杯。

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