【完】私が恋したプリンス*


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「前田、ちょっと来て?」



授業もすべて終わり、鞄に教科書を詰めていると優人に声を掛けられた。

丁度クラスには私と優人の2人きり。

実莉ちゃんは先生に呼び出されたらしく、不在だった。



「どうしたの?」



「いいから、ついて来て!」



言われるがまま、彼の後をついて行く。



するとある場所で立ち止まった。



「なにがいい?」



目の前には自販機。

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