【完】私が恋したプリンス*


あー、もう!

早く収まって!!



ふわっ──



その時、ほんのり甘い香水の匂いがした。



そして私の耳元で、



「その顔、可愛い…って言ってるんです」



と言った。



その言葉で益々顔が赤くなる。



残念ながら私には言い返す体力が残ってない。

ただただ、黙って赤い顔をさらに赤くするだけ。

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